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多様な人間の個性を、12のタイプに分けて捉えた身体均整法の12種体型があり、 それぞれの体型に合わせた手技で、より効率的に身体の歪みを整え、円滑な身体運動機能を促します。
「頭脳型（前後型）」「消化器型（左右型）」「泌尿器型（回旋型）」「呼吸器型（肋骨型）」「生殖器型（骨盤型）」「循環器型（骨格筋型）」の6つが、さらにそれぞれ正反対の性質を持つ2つずつ（頭脳型の「陽性」と「陰性」など）に分かれることで、合計12種類の体型になります。
例えば、一般的によく頭を使う傾向にある「頭脳型」と呼ばれるタイプの場合、前後のバランスを崩しやすく、「消化器型」の場合は、胃腸に疲れが出やすく左右のバランスを崩しやすい傾向にあります。「生殖器型」の場合には、骨盤内臓器に疲れがしわよせしやすく、骨盤のかたちに特徴が出てきます。
同じ腰痛でも、胃や肝臓など消化器系の臓器を中心として歪みが出やすい消化器型タイプの人と、頭を支えている背骨全体の動きを中心として歪みが出やすい頭脳型タイプの人では、痛みの出てくる場所も調整の方法も異なってきます。
【痩せ型】
身長が高く見え、脂肪が少なく、直線的
体の前側に重心がかかり、前側が抑制的に働いて後側の方が活発で興奮性が高い。爪先に重心があり、顔が上を向き、腕が前に出て、膝が前に出る。脊柱がエンピツ状。
このタイプの人は、身体の変化が頭脳と直結しているため、何事もまず自分の頭で考えて納得しないと行動しない。すべての病気は頭を鎮静させると治りやすい。
疲れると、首が緊張してくる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎４番・胸椎５番・腰椎１番・仙椎４番
【肥満体】
身長が高く姿勢が直線的で、脂肪が多いが、全体的にバランスがよい肥満体
体の後側に重心がかかり、後側が抑制的に働いて前側が興奮的に働く。上胸部に力が集中して硬くなっている。踵に重心があり、頭部が小さく、顔を下に向け、頚に力がなく、腕が後方へ出る。
頭を受身に使い、周囲を気にして積極性に欠ける。臆病で脳が疲れやすい。ノイローゼの傾向がある。
疲れると、肩が緊張してくる。
(ストレスのかかる椎骨)
胸椎１番・胸椎９番・腰椎５番
【タンパク質が充実】
筋肉質で、ビール樽の様な体型、体格の割に体重がある
体の左側に重心がかかり、左側が抑制的に右側が興奮的に働く。左足に重心があり、左肩が下がって、背中が盛り上がっている。頭を右へ傾ける。容積に比べて体重が重い。
右側の消化器系（肝臓）の働きがよく、消化吸収力が強い。味より量を選ぶ。喜怒哀楽が食べ物に直結する。
疲れると、お腹の上の方が盛り上がって硬くなる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎１番・胸椎２番・胸椎１０番・仙椎１番
【タンパク質が欠乏】
筋肉が少なく、お腹の上が張り出して見える、やせ形
・ 右側に重心がかかり右側が抑制的に働く。
・ 右側が抑制されているために肝臓の働きが鈍く、満腹感があって食べられない。
・ 心身のストレスが食欲不振に直結する。
・ 量よりも味を選ぶ。
・ 固執性が強く転換性がない。
・ 金銭より名誉を重んじる
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎５番・胸椎６番・腰椎２番・仙椎５番
【強情我慢】
全体的に四角く、からだに比べて足が短く見える、肥満型
上半身を右へ捻っているので、身体の重心は右足の踵と左足の母指を支点にして支えている。左の肩先が前に出る。右上半身と左下半身が抑制的、左上半身と右下半身が興奮的に働く。全体的に四角い。腰部が太く上半身が発達して胴長短脚。左の殿筋が硬い。
興奮すると尿意が近くなる。強情で方向転換ができない。
疲れると、腰の上部が緊張して硬くなる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎２番・胸椎３番・胸椎１１番・仙椎２番
【外強内怖】
下半身がむくみやすく、上半身に比べて大きく見える、体格の割に体重が軽い
上半身を左へ捻っているので、身体の重心は左足の踵と右足の母指を支点にして支えている。左上半身と右下半身が抑制的、右上半身と左下半身が興奮的に働く。右肩先が前に出る。右側前胸部の下が陥没している。
緊張すると尿意が止まったり、便秘になったりする。見栄っ張りで、決断力に乏しい。女性に多く、全身の皮膚がかさついてシミがあり肌が綺麗ではない。肩こり・腰痛・しびれ・乗り物に酔いやすい。
疲れると、全身が緊張して、体に力が入らない。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎６番・胸椎７番・腰椎３番・尾椎
【自己顕示的】
胸が厚く上半身は太いが、下半身は上半身に比べて細い、全体的に菱形
上半身の運動系が抑制的に、下半身が興奮的に働く、顎を突き出し、後頭が下がり頚が前に傾き短くて太い。胸板が厚く下体が細いので菱形に見える、上下の差が顕著。肩甲部がふくらんでいる。屈筋が緊張。両足に重心をかけている。
スポーツマンタイプ。肋骨の形に特徴がある。気ぜわしくエネルギッシュで疲れに鈍感。短気で喧嘩っ早く、手出しが早い。感情が呼吸に直結。
疲れると、足の後ろ側が緊張してくる。
(ストレスのかかる椎骨)
胸椎１番・胸椎９番・腰椎５番
【自閉性孤独的】
胸が薄く扁平か、胸の厚みが無く細長い、筋肉があまり無い
上半身の運動系が抑制的に、下半身が興奮的に働く。両足底・両膝に重心があり、胸郭が扁平でタンパク質欠乏の形態。容貌が淋しく筒のような頚が前についている。
下半身の血液循環が悪いので冷え性が多い。風邪をひきやすい。偏食の傾向がある。強情の反面、気が弱い。
疲れると、関節が硬くなり、体の力が抜けたようになる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎４番・胸椎５番・腰椎１番・仙椎４番
【女性に多く美人が多い】
小柄で、全ての形が軽く小さく見える
臀部の運動系が抑制的、腹部が興奮的に働く。関節の開閉に特色があり一切のものを生殖器に結びつける。小柄で頭・胸・腹・腰が丸みをおびてまとまっている。骨盤の形に特徴があり、殿部は弾力的で丸味があって、出っ尻である。 骨盤と足の親指側で重心の調節をとり、小股に歩く。
働き者で疲れを知らない。男女とも精力絶倫。女性は、安産・多産・長命型。
疲れると、お尻の筋肉が緊張してくる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎７番・胸椎８番・腰椎４番
【女性に多い】
肌のきめが細かく、全体的に丸味のある体である。若い時は、痩せている。
腹部の運動系が抑制的、臀部が興奮的に働くので、お尻を左右に振って歩く。下肢外側に重心がある。下腹部がたるみ、臀部が平たくて大きい。手足のサイズが小さい。
愛想が良く、世話好き。勘定高く、仕事覚えは早いが、することは雑である。歳をとるにつれて肥えてくる。タンパク質・脂肪・水分が中和して肌目（きめ）が細かく色つやがよい。
疲れると、後頭部が重くなる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎３番・胸椎４番・胸椎１２番・仙椎３番
【固執性が強い】
体が硬い、筋肉が少なく、骨のラインが目立つ
全運動系が抑制的に働く作用が強い。膝と爪先の外側に重心があり、筋肉の質と量に特色がある。骨格筋に可動性を欠き、年齢より老けてみえる。シワが多く、骨張って見える。
血液の循環が悪いので生命力が低下している。体力がないので動作が鈍い。
疲れると、体が強張って気が抜けたようになる。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎２番・胸椎３番・胸椎１１番・仙椎２番
【全体に活気がない】
頭が大きく、脂肪質の傾向があり、体が非常に柔らかい、体格の割に体重が軽い
全運動系が興奮的に働く作用が強い。身体が柔らかすぎて異常に動きすぎる。身体をくねらせて重心を調整する。踵に重心がある。頭が大きく、柔肌で顔も優しい。脂肪質で筋肉がゆるんでいる。
血液の循環が悪いので生命力が低下している。動作がスロー。自立心に乏しく、意志薄弱。軽い病気でも急死する傾向がある。
疲れると、かえっていつもより活気づく。
(ストレスのかかる椎骨)
頚椎６番・胸椎７番・腰椎３番・尾椎